ガラスペンは日本から

ガラスペンの起源を御紹介

ガラスペンは ガラス工芸品であるから 舶来品だろう!!!っていう意見が多いのですが・・・

 

ところが ガラスペンの起源は この日本です。
驚きますね〜〜

 

今だからこそ ネット上でガラスペンを探すと イタリア製とかベネチアンとか 出てきますが、元をただせば 日本製が由緒正しいガラスペンです。

 

では ルビナートとかエルバンとか 舶来は何だ!?ってことになりますが、先ずは 日本での発祥について 調べてありますのでどうぞ。

 

時代はさかのぼって 明治35年 東京の風鈴職人であった 佐々木定次郎さんによって ガラスペンは考案されました
日本製の筆記具なんですね。

 

凄いと思います!
この方 素晴らしい産物を残してくださったと感心いたします。

 

佐々木さんは ガラスで風鈴を作っていました。
ガラスを使ったその手法から ガラスペンを考案されたようです。

 

このガラスペンが 金属製のペンよりも書き易くて しかも お値段が安くできるということで 評判になったそうです。
その後 これが ガラス工芸の盛んな外国に伝わって行ったようです。

 

ガラス工芸が盛んな国 例えばイタリアなどでは 当然 自分たちの持っている技術を駆使して綺麗な工芸品としてのガラスペンを作り上げたわけです。
美術品にも近いでしょう。

 

確かにガラス工芸の分野の職人さん達は それなりの素晴らしい技術を持っているから 実用品というよりは 芸術品というような観点なのかもしれません。

 

 

佐々木定次郎さんの御弟子さん

佐々木定次郎さんの御弟子さんは10人ほどいらしたそうです。
そのお弟子さんの中に 佐瀬米蔵さんという方がいました。

 

その佐瀬米蔵さんという方の御弟子さんに 佐瀬勇さんという方がいます。
(勇さんは 佐瀬米蔵さんのところに養子に入っています)
この方が 現在の佐瀬工業所を経営していらっしゃいます。

 

御弟子の御弟子ということで 孫弟子ということになりますね。
佐々木さんの御弟子さんの中にも当時は 大活躍して朝から晩まで 仕事して沢山のガラスペンを作っていたそうです。

 

職人さんは女性もいたようです。ずっと座っての仕事ですから 女性向きだったのかもしれませんね。

 

舶来品も含めて世界中の ガラスペン職人さんの中でも 佐瀬勇さんが 由緒正しいガラスペンのルーツになっている職人さんです。

 

日本のガラスペン職人さんは 勿論 他にもいらっしゃいますが 当サイト内では 佐瀬工業所さんに注目してみました。

 

実際に 私の父も 私も 佐瀬さんのガラスペンを愛用しています。

 

ガラスペン 佐瀬工業所

 

ガラスペンが衰退する

中央公論 2005.6 「手業の記憶」より 一部 参考にさせていただきました