ガラスペンが復活する

なぜ ガラスペンは復活したのか?

ペン先に使う材料は8本の溝があるガラスです。
このガラスの棒は なかには 溝が浅いものもあって ペン先に使うのは適さないものもあったらしいです。

 

ガラスペン業界が下火になった時に このガラスを作る職人さんも減ってきたそうです。
その結果 ガラスの技術そのものが落ちてしまいました。

 

ガラスではあるけれど ちょっと半端な材料が多くなって来たそうです。
つまり ガラス棒で軸ではあるけれど ちょっと 製品に使うには不満ということでしょう。

 

こういうガラス棒を軸にして ペン先から一体型のガラスペンを作り出したのが 平成元年のころだったそうです。
しかし まだ まだ 試作品の段階です。

 

ペンの全てをガラス製にして 更に ペン先と軸の材料は違うけれど ガラスは解けますから 溶接という技術があります。
ガラスを溶かして 軸とペン先の部分をくっつけるわけですね。

 

持ち手になる 軸のところは 既存の溝の浅いガラス棒では 持ちにくいという難点があり 結局 この持ち手の軸を装飾的にひねりを加えて作ってみた
 それは美しい ガラス工芸品となりました。

 

これが 世界でも類を見ないと言われるガラスの筆記具になったわけです。

 

素晴らしい!!

 

素晴らしい技術と 沢山余っていたガラス棒、更には 溶接の技術、ひねりを加えた美しさ・・・
申し分の無い 製品が出来上がったのですが・・・・
 今度は 問屋さんや 運送屋さんが ガラス製品を運搬するのに 非常に難色を示し 取引を渋るようになったそうです。

 

せっかくいい製品を作り出したというのに・・・・

 

ガラスペンがメディアに登場

中央公論 2005.6 「手業の記憶」より 一部 参考にさせていただきました